展覧会図録「窓花/中国の切り紙」

窓花展図録正面

福岡アジア美術館の展覧会図録。

ただし、単なる切り紙作品の解説本にあらず。
2008年から続けてきた黄土高原でのフィールドワーク、その過程で出会った人々との交流、彼らが生み出した愛すべき暮らしの「かたち」がたくさん詰まった一冊です。
選りすぐりの窓花(窓に飾る切り紙)の型紙、100種以上を掲載!

 

『窓花/中国の切り紙』

 丹羽朋子・下中菜穂 著

 エクスプランテ 刊行 1,800円(税別)

 A5判変型サイズ・160ページ

■切り紙の本だから、装丁の素材にもこだわりを!

*写真をクリックすると拡大します。

ざっくりとした手触りのボール紙のサックに、
窓花の愛らしいかたちをシルクスクリーンで印刷。
サックのなかには、
美しい青表紙の本と、色鮮やかな切り紙用の和紙折り紙20枚入り。

本には切り方解説コーナーもあり、すぐに窓花を切って楽しむことができます。

 

→ 目次・はじめに(抜粋)

→ 中身をみる

著者紹介

丹羽朋子(Tomoko NIWA)

文化人類学研究者、東京大学大学院博士課程在籍。中国の黄土高原、陝北(陝西省北部)地域において、女性の手仕事や「民間芸術」を取り入れた美術家の芸術活動について調査・研究を行う。研究活動の傍ら、日本と中国の出版界をつなげるプロジェクト「一芯社図書工作室」を運営し、本や展覧会の企画も手がける。共著書に『ものの人類学』(京都大学学術出版会)、共編訳に『魯迅の言葉』(平凡社)など。

 

 

下中菜穂(Nabo SHIMONAKA)

造形作家、東京造形大学講師。江戸時代の「紋切り遊び」に出会い、その普及と新しい可能性の発見に力を注ぐ。国内外でワークショップや展覧会を開催し、「かたち」に込められた祖先の暮らしぶりや文化を紹介。身近な生活文化をフィールドワークする「暮らしの自由研究」を提唱している。著書に『シリーズかたち 紋切り型』既刊20冊、『中国の蝶』(エクスプランテ)、『こども文様ずかん』(平凡社)、『切り紙もんきりあそび』(宝島社)など。